むし歯治療
むし歯治療｜志津・佐倉の歯科医院・歯医者｜たく歯科・口腔外科クリニックSHIZU｜小児歯科・口腔外科
〒285-0845千葉県佐倉市西志津4丁目21−6
043-310-5118
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むし歯治療
歯が溶けた状態のことです
ミュータンス菌（むし菌）の酸産生作用人の口の中には、地球の総人口よりもはるかに多い、約1兆個以上の細菌がいると言われています。歯が溶ける原因となる酸を作る菌で、代表的な細菌がミュータンス菌です。ミュータンス菌は、私たちが食べたり飲んだりした糖分を餌にしてネバネバした糊を作り出します。この糊にくっつくことで、細菌が集まります。細菌が増えると、歯の表面に白いものが見えるようになります。これがプラークです。また、ミュータンス菌は、歯を溶かす酸も生成します。この酸によって、歯が溶けてしまいます。
むし歯の原因菌をコントロールするには？キシリトールやフッ化物（フッ素）には、むし歯の原因となる細菌の活動と歯を溶かす酸の量を抑える働きがあります。日常でできることは、キシリトール配合ガムを噛む、フッ素入り歯みがき粉を使うなどです。そして、歯科での定期的なクリーニングで、歯垢や歯石を除去し、細菌の膜を剥ぎ取ることが効果的です。
むし歯になりやすい歯質や咬み合わせ、または歯並びが悪いなどありませんか？歯の質は一人ひとり異なり、むし歯のなりやすさを左右します。歯が作られる時の環境によって、個人差はありますが、エナメル質や象牙質の状態によって、むし歯になりやすい人もいます。歯質を強化するためには、歯の再石灰化を促すフッ化物（フッ素）が効果的です。唾液の分泌を促進するためによく噛むことが効果的です。また、乳歯や生え始めの大人の歯は、歯質が弱いため、むし歯になりやすいです。丈夫な歯を育てるためには、歯の土台となるタンパク質、歯の再石灰化のために必要なカルシムやリン、これらがうまく機能するためのビタミン（A・C・D）などの栄養素が重要となります。
甘いもの（糖分）を多く食べる習慣や、間食の回数が増えると、口の中が酸性になり、むし歯になりやすい状態になります。人の唾液には酸を中性に近づける働き（緩衝能）があり、また、カルシウムやリン酸を含み、これらの作用で溶かされた歯は修復されています。しかし、糖分の摂取が頻繁であったり、歯みがきの状態が悪かったりすると、酸の緩衝や修復が追いつかず、歯が溶けた状態が続くことになります。その部分は放置すると直に崩壊し、むし歯となります。間食を控えたり、糖分の少ないおやつを選んだり、バランスのとれた食生活を送るように心がけましょう。
子供と大人では、むし歯の特徴に違いがあります。
子供むし歯
子供の歯は、大人に比べてむし歯になりやすいです。理由として、
という点です。
生え始めの歯は、石灰化が弱く（硬くなりきれていない）、歯質が弱いです。また、エナメル質が薄いことでむし歯菌が侵入しやすいことや、歯の溝が深いことで、汚れがたまりやすく、むし歯になりやすいです。
大人むし歯
大人のむし歯の特徴は、一度、治療した歯にむし歯ができる「2次むし歯」や、歯茎が下がったところにむし歯ができる「歯根むし歯」があります。大人のむし歯は、痛みを感じにくい特徴があるので、進行しても気がつきにくい特徴があります。また、近年は、口腔衛生の意識が向上した結果、昔に比べて、歯の残存数が多くなっています。そのため、大人むし歯が増えています。
むし歯の進行には段階があり、進行具合によって治療方法が異なります。
CO ごく初期のむし歯
症状
COは「シーオー」と読み、「C」はcaries（カリエス：むし歯）の頭文字で、「O」はobservation（オブザベーション：観察）の頭文字です。したがって「CO」は、むし歯になっているものの、今のところ治療の必要がない要観察歯となります。
この段階のむし歯は、まだ、穴が開いておらず、むし歯菌が放出する酸によってエナメル質がわずかに溶かされ始めている段階です。そのため、歯の表面が白く濁って見えますが、痛みなどの自覚症状もありません。悪くなった部分を削ることなく、自然治癒を目指します。しかし、自覚症状がないため、発見が遅れてしまい、次の段階に進んでしまうことがあります。早期発見・治療が大切です。
治療方法
C1 エナメル質に小さな穴が空いたむし歯
症状
エナメル質がさらに溶かされ、小さな穴が空いた状態です。歯の表面は黒ずんで見えます。冷たいものを飲食した際に「しみる」などの自覚症状が現れますが、痛みはまだないため、ご自身でむし歯かどうかの判断がつきにくい状態です。このC1の段階で早期に治療を受けることが理想です。
治療方法
この段階では、歯を削らずに治すことができたり、削る場合でも麻酔を使わずに削る量を最小限に抑えて治療ができたりします。
C2 歯の内部（象牙質）まで進行したむし歯
症状
むし歯がエナメル質の内側にある象牙質まで達している状態です。むし歯の部分は黒く見えます。冷たいものや甘いものを飲食したときに、しみる・痛むなどの自覚症状が現れます。ここまで進行すると、再石灰化で自然治癒を目指すことができません。また、この段階から進行が早くなるため早期の治療が重要になります。
治療方法
治療の方法は、むし歯の部分を削り、詰め物で補います。むし歯が大きい場合は、型を取って作成するインレー（詰め物）や、被せ物によって、失われた歯の形態や機能を回復させます。治療の際には、症状により局所麻酔が必要となります。
詰め物・被せ物などの修復物の材料には様々な種類があり、保険範囲のものと保険外のものがあります。当院では見た目や機能性に優れ、むし歯の再発リスクの少ない、口の健康に配慮した材料をご用意しています。
C3 神経まで進行したむし歯
症状
むし歯が歯の内部にある神経(歯髄)まで進行した状態です。冷たいもの、甘いものに加え、熱いものでもしみたり、刺激を与えなくても激しい痛みが生じたりする場合があります。
治療方法
歯の中には、骨の中から神経や血管が通っている細い管があり、歯髄と呼ばれています。むし歯が進行したことで、歯髄が細菌感染を起こすと炎症が起こります。この炎症が起きた部分と痛んでいる神経を取り除き、神経が入っていた歯の内部の管（根管）を消毒する治療を「根管治療」といいます。この段階で治療すれば、歯自体は残せることが多いです。根管治療後は土台を立てて、クラウンを被せます。根管治療は、歯を建物で例えると基礎工事のような治療です。建物を建てる時、基礎工事がしっかりしていないと、建物が倒壊してしまうのと同じで、歯に被せ物をする際の根管治療は非常に大事な工程になります。
被せ物や土台には様々な種類があります。保険範囲のものと保険外のものがあります。それぞれには、メリット・デメリットがありますので、患者さんのお口の状況に合ったものを
総合的に判断します。当院では、相談の上、治療方法を決めます。
C4 歯根まで進行したむし歯
症状
歯根の部分までむし歯菌が侵入し、歯の大部分は溶けて崩れ、末期のむし歯の状態です。この段階では痛みを感じる神経自体が壊死しているため痛みを感じません。このまま放置すると、歯根部に膿がたまり激痛を生じやすくなります。麻酔も効きにくく、歯を残存することも難しくなります。また、歯茎の血管から細菌が侵入することで、全身の病気を引き起こす可能性もあります。
治療方法
ほとんどのケースで抜歯が必要となります。抜歯後は、欠損補綴治療（歯がないところに歯を入れる治療）になります。ブリッジ、入れ歯、インプラントなどで口腔の機能回復を図ります。また、欠損補綴治療前に口腔機能検査を行い、ただ単に歯を入れるだけではなく、口腔機能を評価し、しっかり噛めているか確認をします。口腔機能が低い場合は、トレーニング方法をお伝えします。
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