口腔外科・親知らず｜志津・佐倉の歯科医院・歯医者｜たく歯科・口腔外科クリニックSHIZU

口腔外科

当院の口腔外科治療の特徴

むし歯や歯周病などは、患者さん自身が何となく想像ができます。しかし、口腔外科の疾患は、とても不安になることが多いと思います。なぜなら、その症状が出ているのかわからないからです。例えば、舌がしびれることや口内炎を繰り返していることなど、原因がわからないことはとても不安になると思います。私自身、口腔外科の病院で長く勤めてきたことで、たくさんの口腔外科関連の疾患で悩んでいる人を見てきました。みなさんに共通しているのが、「悪いものだったらどうしよう」です。私は、患者さんに原因と予後、対策をしっかり伝えることで、患者さんに安心して帰ってもらうことをモットーにしています。あなたのその不安をぜひ、ご相談ください。

口腔外科について

口腔外科は、歯以外の口腔内（舌、歯肉、粘膜など）、顔面、顎（あご）などに広範囲におよぶ疾患を対象とする診療科です。親知らずの抜歯や、顎関節症、口腔粘膜疾患、顎骨嚢胞・腫瘍、唾液腺疾患、良性・悪性腫瘍などの外科的疾患や、交通事故やスポーツなどで生じた外傷なども治療対象としています。口腔領域には歯以外のものが原因で様々な疾患が発生しますが、こうした疾患を扱う口腔外科は、お口から顎、顔面の病気が対象となります。さらには、全身疾患との関連性を考慮した治療アプローチも特徴です。親知らずが気になる、舌がしびれる、できものがある、顎が開かない・痛い、口の中が変、膿がたまっているなどの異常が認められたら、お気軽にご相談ください。

口腔外科でよくみられる相談・症状

舌が痛い、舌がピリピリする
味覚が変、口の渇き
口の中にできものがある（良性および悪性腫瘍）
口内炎が治らない
顎が痛い・口を開けると音が鳴る、口が開かない
親知らずの症状（斜めに生えている、横に倒れている／むし歯がある／かみ合わせに影響がある／腫れを繰り返している／歯ぐきに噛みこんでいる、粘膜を傷つけている／嚢胞がある）
外傷による歯が欠けた、折れた
唇を切った、口の中を切った
顎の骨折傷
全身疾患による外科処置の規制

どんな小さなことでも、お口まわりで気になることがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。
詳細な検査で、重大な病気の早期発見につながることもあります。

親知らずについて

「親知らず」は、顎（あご）の一番奥に生える歯で、永久歯のなかで最後に発育します。「親知らず」には個人差があります。生まれつき持っていない方や上下左右の4本が揃っていない方、また、まっすぐに生えずに、横や斜めに生えたり、埋まったままだったりします。他の歯と同じように正常に生え、しっかりかみ合っている場合はとくに問題はありませんが、むし歯や歯周病の原因となるような生え方の場合は、抜歯を検討する必要があります。

「親知らず」が引き起こす口内のトラブル

「親知らず」は歯磨きが大変です

横向きや斜めに生えている場合、また、一部分だけ見えている場合は、一生懸命磨いても歯ブラシをうまく当てることができません。歯磨きが不足すると、むし歯になったり歯周病になったりします。さらには、親知らずの手前の歯まで影響が及ぶ可能性が高くなります。
歯肉が炎症を起こしやすい

「親知らず」に被っている歯肉に細菌が溜まり、歯茎が腫れると「智歯周囲炎」を起こします。これが痛みの原因にもなります。また、「親知らず」の周りに汚れがたまることで、手前の歯ぐきも歯肉炎や歯周病にかかりやすくなります。
歯ぐきを痛めやすい

上の「親知らず」が生えてくると下の歯ぐきを噛んでしまったり、頬にぶつかって、炎症や腫れの原因となることがあります。
歯並びを悪くすることがあります

横向きや斜めになっている「親知らず」が手前の歯を強く押すことで、歯並びやかみ合わせが悪くなる場合があります。
顎関節症の原因になることがあります

「親知らず」がぶつかることで、全体のかみ合わせが悪くなると、顎に負担がかかり、顎関節症を引き起こしてしまうことがあります。

抜歯がすすめられる「親知らず」

「親知らず」が完全に顎の骨の中に埋まっていて症状がない場合や、痛みもなく周りの歯や歯列に影響がない場合は抜歯の必要はありません。しかし、自覚症状がなくても、明らかに悪影響が出ている場合は抜歯をおすすめします。また、日頃から口腔ケアを受けて、不具合の兆候がみられる「親知らず」を早期に発見し、適切な処置をしておくことも大切です。

抜歯がすすめられるケースには、主に以下のようなものがあります。

抜歯がすすめられるケース

歯ぐき（歯肉）の腫れや痛みを繰り返している
「親知らず」自体、または手前の歯が、むし歯や歯肉炎を起こしている
かみ合う歯がなく、周りの歯ぐきに悪影響を与えている
「親知らず」が顎関節症など他の病気の原因になっている
正常に萌出していても、きちんとブラッシングが出来ない
頻繁に食べ物がつまる
手前の歯のむし歯や歯肉炎のリスクを高めそうなとき
手前の歯を強く押して歯並びやかみ合わせに悪影響を与えそうなとき

必ずしも抜歯をしなくて良いケース

顎の骨の中に完全に埋まっている
上下とも他の歯と同じように正常に生え、歯並びやかみ合わせも問題がない
とくに腫れや痛みがない
奥歯として機能している

「親知らずの抜歯」は、詳しい検査と適切な判断が必要となります。親知らずで、お悩みの際はお気軽にご相談ください。

口腔粘膜疾患

口の中の粘膜（口唇、舌、歯肉、頬粘膜、口蓋、口底など）に、潰瘍、びらん、腫瘤、水泡などが出現する疾患をいいます。主な疾患として、白板症、紅板症、扁平苔癬、口腔乾燥症、再発性アフタ、口腔カンジタ症、ウイルス性口内炎、悪性腫瘍などがあります。口腔内の粘膜は機械的刺激や、温度的刺激や常在菌による感染に刺激などを受けやすい場所です。そのため症状が変化しやすいという特徴があります。口腔内に「腫れ」、「痛み」、「違和感」、「変色部位」などがある場合は、ご相談ください。

口腔内腫瘍

口腔内の腫瘍は、大きく分けて2つ、良性腫瘍と悪性腫瘍に分けられます。良性腫瘍には顎骨などの硬組織に生じる腫瘍と、軟組織に生じる腫瘍があります。一方、悪性腫瘍である口腔がんは、歯以外のすべての場所に発生する可能性があり、発生部位によって分類されています。口腔内の悪性腫瘍でもっとも発生頻度が多いのは、舌がんです。
口腔内の良性腫瘍は、線維腫、血管腫、脂肪腫、神経鞘腫、骨腫、粘液嚢胞などの種類があります。口腔内の良性腫瘍が発生する原因は、様々なものがあります。歯や入れ歯などによる慢性的な刺激や、遺伝的要因、感染や炎症、免疫の異常やホルモンなど多岐にわたります。
悪性腫瘍である口腔がんの発生要因は数多くありますが、リスクが高いものは喫煙と飲酒です。喫煙者の口腔がんによる死亡率は、非喫煙者の約4倍といわれており、口腔がんの発生リスクが高いです。口腔がんは他のがんと違い、自分で目視できる場所にあるにも関わらず発見が遅れることが多いです。口腔がんができやすい場所は舌・歯茎・頬の粘膜です。セルフチェックを行い、少しでも気になることがあれば、ご相談ください。

口腔がんのセルフチェック

口内炎が２週間以上続いている
出血しやすいできものや傷がある
盛り上がったできものや固いできものがある
顎の下や首の脇に腫れやしこりがある
白い、赤いなど口腔内に色の違いがある

顎関節症（がくかんせつしょう）

顎の関節に症状が出る病気です。「痛みで口が開かない」「顎に違和感があり、食べ物が噛みにくい」「顎を動かすと不快な音がする」といった症状が認められますが、顎だけでなく、頭痛や耳鳴りなどの不快感が生じることもあります。原因としては、ストレスや、仕事中の態勢、噛み合わせの異常、夜間の歯ぎしりやくいしばり、スマホの姿勢などが考えられています。
症状は多岐にわたり、軽度から重度まで個人差が大きいという特徴があります。症状があればお早めの受診をお勧めします。

顎顔面外傷（がくがんめんがいしょう）

口外や口内など、顔面に負った外傷を顎顔面外傷といいます。具体的には、歯が割れた・折れた・歯の打撲・歯の脱臼（完全・亜脱臼）、口腔内粘膜や顔面の皮膚の裂傷、顎顔面領域や顎骨の骨折などがあります。交通事故や転倒、打撲など原因は様々です。負傷箇所や受傷状態、時間の経過にもよりますが、早期受診・早期の治療が大切です。

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